追記が増えると読みずらいので,今回の記事に改めてまとめてみました.
追記:2009年10月8日
大学院の現状に関する記事を見つけましたので,以下にリンクを貼っておきます.
『Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録』の2009年10月4日の記事
ただし,ポストを獲得するために,仲間と切磋琢磨することはいいことやと思います.多くの論者が,「ポストがないのに,なんで博士課程修了者をそんなに量産したんだ」と訴えていますが,少し偏った意見ちゃうのかな.
おそらく,現状において,ポストの数が過少であるという点が最大の問題であって,ポストを獲得するために,高い研究の質を大学院生に求めるという姿勢は大切なのではないかと思います.
質の向上と適度な競争には相関があると思いますが,いかがでしょう?
追記:2009年10月9日
京大の「白眉プロジェクト」が始動しました.
次世代研究者育成センターの「白眉プロジェクト」のお知らせ
なにかと理系向けフェローシップが多い昨今ですが,文系・理系だけでなく,領域を問わずに5年間の有償研究員を,京都大学が募集します.特に,基礎研究も対象に入るようで,さすが京大です.
上限が20名で,国際公募するようですが,もし博士号が取得できたら応募してみようと思います.こういう前向きなプロジェクトを,他の大学でもやってくれたらいいんですけどね.どうなることでしょう.
ただし,文系と理系では,特に論文の生産性も違えば,質的な差異もあります.どう評価をするのかが問題ですが,とりあえず,僕は僕のやり方で,質にこだわった論文を書いていこうと思います.
リンクに追加しておきます.
追記:2009年10月20日
どうやら,『職業としての大学教授
この本に対して,以下の二つのブログ記事に注目したい.
1.「博士は募集停止にすべき…衝撃の提言」,ブログ『科学政策ニュースクリップ』(2009年10月13日の記事)
2.「博士は募集停止にすべきか」,ブログ『Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録』(2009年10月14日の記事)
「博士課程修了者は,研究者か,教育者か」
この問題は,これまでずいぶんと議論がなされてきました.文部科学省の失策と時代の流れから出てきた議論すべき問題です.もちろん,博士は,両者の資質を兼ね備えていなければなりません.
博士は,一流の知識を,広く一般に伝える義務があるのですから.
でも,そのことと博士課程の募集を関係づけて議論するのは,少々強引なのではないかと日頃から思っております.
大切なことは,真剣に学びたい学生を一人でも多く育てる学部環境を整えることである.
真剣に学びたい学生とは,常に考え続けることが楽しくて仕方がなく,意見の違う相手や知らないことに対して,「もっと知りたい」という気持ちから行動する学生である.
そのような学生は,当然,人の意見はしっかり聞くし,自分の考えをできるだけ理解してもらおうと努力をする.
かつての天才がどうであったとか,そういう議論ではない.
そもそも,他人の心を理解して,行動できない人間は,いつの時代だって求められない.お金に交換のできない知識を生産している以上,これは必須な能力である.
謙虚さのない院生,わがままな院生,周りの状況を考えられない院生,こういう院生があまりに多すぎるのが,博士課程における真の問題なのではないか、と思う.当然,このような学生は,博士に値しない.
このような問題に付随するかたちで,博士課程の定員の問題があるのではないだろうか.
(※そして,業績のある学生しか獲得のできない学振(日本学術振興会からの生活費兼研究費)などの問題もある.修士課程および博士課程二年の時点で,ある程度の業績(つまり,レフリー論文)のない学生は,育英会の奨学金という名の一千万を超える借金をかかえて博士課程を修了するのである.)
学びたいと思わせる環境を整えることが先決であり,そのためには,大学の教員も院生も,自分の研究姿勢や教育について真摯に考える必要がある.
内発的に変えるには,どうしたらいいのだろうか.まずは,「自分から」の精神が求められよう.
追記:2009年10月26日
とんでもない良書が出版されました.
これまで,岩波書店や新日本出版の『資本論』に目を通したことはありましたが,結構,敷居が高いのです.それは,決して僕だけが感じた印象ではないでしょう.
ところが,20日に出版された『マルクス自身の手による資本論入門
さすが大谷禎之介さんです.大谷さんの『社会経済学
モストの原著に,マルクスが加筆・修正をして第二版を出版したということで,マルクスによる『資本論』の解説書として読むことができるので,大谷さんの訳し方と合わせて,とてもすばらしいものとなっています.
また,あとがきによれば,大谷さんは,『資本論』を新たに「です,ます」調で訳す作業に入っているそうです.
大谷訳の『資本論』が待ち遠しいです.もし,『資本論』に関心がある方は,この入門書を読んでから,『資本論』に取り組むのがいいかもしれません.
あまりによかったので,ついついブログに追記してしまいました.
また明日から一週間がんばりましょう!
※Google OSは,こーんな感じ.
要するに,パソコンをネット端末にして,ネット上ですべての作業をしましょうってことですね,わかります.
でも,本当にこれだけ???
それでは.